2012-01-01から1年間の記事一覧

世界は変わる〜Y子さん飲みのこと〜

桐島観たあと、Y子さんと飲んだ。桐島を観たら、学生の頃自分はああだった、こうだったと話したくなる。 私は時代によってキャラがずいぶんと違う。 小学校はのび太、中学校でワルくなる、高校ではまじめな委員長、大学では孤高をきどった文学青年、会社で…

土偶な夜〜職人飲みのこと〜

TとTの仕事仲間のUさんとK君と飲んだ。年齢の近い仕事仲間と飲むときは、なぜか時々私も呼ばれる。 職人さんたちに交じって、話の潤滑剤になるべく私もいそいそと出かけるわけだ。 仕事の愚痴ややりがい、若手の育て方、、、業種は違えどもその辺りは大…

程度が難しい〜女刑事のこと〜

誉田哲也 著 「ストロベリーナイト」を読んだ。昨年あたりに竹内結子主演でドラマ、映画化された女刑事小説。 ちなみに映像作品はまったく見ていない。惨殺を死体の発見から「ストロベリーナイト」と呼ばれるイベントの存在が浮かび上がる。 直感と行動力で…

カメラを持とう〜写真と世界のこと〜

「操上和美 時のポートレイト ノスタルジックな存在になりかけた時間」 を見た。 写美の企画展。広告写真家の繰上和美が日常の中で撮りためたスナップショットから選んだものが展示されている。 1970年から現在に至るまでの感覚の歴史を見ているような感じ。…

名品といわれる意味〜茶道具のこと〜

「利休と織部―茶人たちの好みと見立て」 を見た。 畠山記念館の企画展。 アニメや小説で茶道具に興味を持ち始めたわけだが、なかなか難しい。 美術品というのは本物を見ていくしかないと思っているので、今回足を運んだわけである。 初めて行った畠山記念館…

リアル忍者〜忍者のこと〜

和田竜 著 「忍びの国」 を読んだ。ようやく「のぼうの城」の公開が解禁された和田竜の2作目の長編。 天正伊賀の乱といわれる。織田軍と伊賀者との戦いが今回の舞台になっている。 乱世の中で主君と共に生きようとする武者たちと、 とにかく金のためなら仲…

それはそれは恐ろしいもの〜物の怪のこと〜

「お伽草子 この国は物語にあふれている」 を見た。 サントリー美術館の企画展。 室町から江戸まで、日本ではさまざまな物語が生まれ、伝承されてきた。 その時々の文化を反映した物語が絵巻物などに描かれ、後世に伝えらてきたことは、実に興味深いことだ。…

第一試合〜婚活開始のこと〜

久しぶりにやる気を出して、婚活をすることにした。 その第一試合が行われた。(とりあえず5番勝負はしようと思っている) 31歳。某出版社営業。 営業だけあって、人慣れしている感じの女性。 だが出版社特有の疲れた目をしている気がした。 基本的に、私…

本屋大賞な感じ〜「舟を編む」のこと〜

三浦しをん 著 「舟を編む」を読んだ。 今年の本屋大賞受賞作。 本屋大賞自体が疑わしいと思うようになり、「神様のカルテ」でこりゃダメだと思ったわけだが、 それでも売れるのが本屋大賞である。 とりあえず読んでみた。 長い年月と努力を必要とする辞書の…

熱狂の時代〜70年代のこと〜

「日本の70年代 1968-1982」 を見た。 埼玉県立近代美術館の企画展。 70年代。大阪万博、学生運動、アングラ演劇、ぴあやananの創刊、フォークとロック、若いエネルギーが噴出していた熱い時代だ。 芸術も非常にエネルギーにみちていた。 横尾忠則、金子…

日曜の夜に〜ファミレス部のこと〜

地元グループのファミレス部で集合。 またAさんとY嬢はそれぞれ子供を置いてきた。 この日、朝っぱらからAさんのせいで軽い騒ぎになった。 ふたを開けてみたら大した問題ではなかったのだが、 これは裁判だとY嬢が例によって面白がり出して、召集。 とはいえ…

趣味開放〜Y子さん飲みのこと〜

Y子さんと飲んだ。 紆余曲折あり、十数年の時を経て親交が始まった才女のY子さん。 美術と文学を愛するという稀有な存在で、じっくり話をしたいと思っていたわけである。 文学好きというのは稀にいるが、美術好きというのはなかなか出会うことができない。 …

人間とは〜「夜と霧」のこと〜

ヴィクトール・E・フランクル 著 「夜と霧」 を読んだ。NHKの「100分de名著」という番組をずっと録画して見ているのだが、 そこで取り上げられ、読まずにはいられなかった。 被災地で売れているというこの本は、 ナチスによるユダヤ人強制収容所において、絶…

写真って〜田村彰英のこと〜

「田村彰英 夢の光」 を見に行った。写真美術館での企画展。 70年代から活躍している、日本の現代写真を牽引してきた写真家、田村彰英の作品展。 日本にある米軍基地を撮影した作品群は、それが日本ではないようにあえて撮影されている。 日本の中の異国を…

音が聞こえる写真〜鋤田正義のこと〜

「SOUND&VISION 鋤田正義展」 に行って来た。 写真美術館で開催中の企画展。 国内外のアーティストに高い支持を得ている写真家の鋤田正義の作品展。 70年代というポップカルチャー、サブカルチャーの息吹を感じることができる。 写真だけでなく、CMやミュー…

酒の肴〜三人飲みのこと〜

山へ行く予定が天気で流れたので、TさんとU君と例によって池袋で飲んだ。 最近、U君をいじるネタができたので私のテンションが高い。 この酒の肴はなかなかいい味である。以上。

暴走ハイテンション〜志ん橋さんの野晒しのこと〜

黒門亭で落語を観た。前座さん、柳家花いちさん、桂藤右衛さん トリは古今亭志ん橋さんである。 この志ん橋さんが超絶面白かった。 野晒しという演目で、 長屋の隣に住む先生が向島で野晒しになっていたシャレコウベを供養したら、家に美人の幽霊が訪ねてく…

生活の中に〜向田ドラマのこと〜

向田邦子 著 「せい子・宙太郎 下」 を読んだ。 向田作品の登場人物は普通の人たちだ。 普通の未完成な人たち。 それなのに、昔会ったことがあるような懐かしい存在感があるから不思議だ。 奇抜で個性的な人たちが活躍する昨今のドラマがまるで陳腐に見えて…

「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」 を観た。 東京都現代美術館で開催中の企画展。 エヴァでお馴染み庵野秀明が館長となり、彼が影響を受けてきた特撮の世界が堪能できる。 ウルトラ警備隊などが乗り込む飛行機の模型から、特撮ヒー…

日本って面白い〜ファッションデザインのこと〜

「Future Beauty 日本ファッションの未来性」現代美術館で開催中の企画展。 高田賢三、三宅一生。 続いて川久保玲や山本耀司。 世界のファッションシーンに衝撃をもたらした日本人デザイナーたち。 黒の衝撃と言われた斬新なデザインから、次世代のデザイナ…

不思議な安心感〜向田作品のこと〜

向田邦子 著 「せい子・宙太郎 上」 を読んだ。向田邦子と久世光彦の同タイトルドラマの文庫化。 とある葬儀屋に住み込みで働くことになったせい子と宙太郎の夫婦。 住み込み先である玉木家の夫婦と子供たちとのどたばた劇。 人間はどうしようもない。 でも…

疲労困憊〜地元飲みのこと〜

TとY嬢の旦那のAnちゃんと三人で飲んだ。Y嬢は大変マイペースなので、Anちゃんはさぞ気苦労も多かろう。 という余計な老婆心から、ちょこちょこ誘っている。 とはいえ、この三人で飲むのは初。 Anちゃんは大変よろこんでくれた。 7時からというのに、6時過…

やっぱりいい人〜さだまさしのこと〜

さだまさし 著 「アントキノイノチ」を読んだ。 映画の宣伝などでタイトルはみんな知っていると思う。 そして、何このタイトルと思ったに違いない。 頭の中にアゴがちらついたことだろう。 私もそうだった。 まさか原作がさだまさしとは。 何を隠そう、私は…

絵具の先の人間愛〜レーピンのこと〜

「国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展」 を観た。 19世紀後半から20世紀初頭のロシアは素晴らしい芸術家が数多く活躍した時代である。 文学ならドストエフスキー、音楽ならチャイコフスキー。 そして、美術のレーピン。その日本初の本格的回顧展とな…

知る義務〜震災の現実〜

石井光太 著 「遺体―震災、津波の果てに」を読んだ。 3・11の大震災。 岩手県の釜石では1100人を超える死者・行方不明者が出る被害にあった。 マチと言われる沿岸に近いエリアは完全に津波に飲みこまれてしまった。 私たちはニュースで死者の数に驚い…

怖すぎる〜猿の惑星のこと〜

映画 「猿の惑星 創世記(ジェネシス)」 を観た。 猿の惑星シリーズ最新作。 エピソード0的な位置づけで、高度な知能をもった猿の出現の謎が明かされる。 主人公のチンパンヂーのシーザーは故あって高度な知能を得るわけだが、 見た目は普通のチンパンヂー…

ロジックブロック〜話術のこと〜

U君、N、Oさん、Yさんとでうち飲み。 いつものメンバーに加え、今回は才女のYさんが来てくれた。 ささっと料理を作ってくれたり、キシッと片づけてくれたり、感心しっぱなしである。 今回はずいぶんと楽させてもらった。 話し方といのは人それぞれ特徴がある…

再来を期待〜「モテキ」のこと〜

映画 「モテキ」を観た。 R君の結婚式で婚活しようと思うも、一週間で忘れてしまう私。 いかん! ということで、モテキでも観て気持ちを上げてみようかと。 森山未来という役者はなかなか稀有な存在だと思う。 ダメ人間のオーラを出させたら日本一。 人を妬…

人間利休〜「利休にだずねよ」のこと〜

山本兼一 著 「利休にたずねよ」 を読んだ。 第140回直木賞受賞作。 詫び茶を日本に広め、恐ろしいほどの審美眼をもち、その存在は天下人の秀吉をも恐れさせた利休。 その利休の人間像を様々な人物との交流から追っていく。 切腹の日から遡るかたちで、利休…

客寄せパンダ〜マウリッツハイス美術館展のこと〜

「マウリッツハイス美術館展」 に行って来た。 リニューアルオープンした東京都美術館の企画展。 オランダの小さな宝石箱と言われるマウリッツハイス美術館のコレクション。 目玉はこれでもかと宣伝しているフェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」だ。 …