リアル忍者〜忍者のこと〜

和田竜 著 「忍びの国」 を読んだ。

ようやく「のぼうの城」の公開が解禁された和田竜の2作目の長編。
天正伊賀の乱といわれる。織田軍と伊賀者との戦いが今回の舞台になっている。


乱世の中で主君と共に生きようとする武者たちと、
とにかく金のためなら仲間をも殺す伊賀忍者たちとのコントラストが大きいテーマになっている。
伊賀者の仲間をも欺いていくしたたかさが面白い。
少々ケレン味が強すぎる感はあるが、痛快な忍者小説だ。


やはり男子たるもの、一度は忍者に憧れるものだ。
欧米でも忍者人気は安定している。ナルト人気も手伝って、今後も忍者需要は下がらないだろう。
しかし、なんで忍者はこうも魅力的なのだろう。

孤高の影というイメージに男たちはうっとりしてしまうのだろうか。
しかし、実際の忍者はえげつないはずだ。この作品でもそのあたりがよく描かれている。
それでもやっぱり、格好いいと思ってしまう。

ニンともカンとも、である。

忍びの国

忍びの国