写真って〜田村彰英のこと〜

田村彰英 夢の光」 を見に行った。

写真美術館での企画展。
70年代から活躍している、日本の現代写真を牽引してきた写真家、田村彰英の作品展。


日本にある米軍基地を撮影した作品群は、それが日本ではないようにあえて撮影されている。
日本の中の異国を強調する。それは基地問題をアイロニカルにとらえているわけだ。
こうのように、彼にとって写真は、ある場所に意味を与える作業なのかもしれない。


事件事故が起こった場所にも国内外問わず向かって撮影する。
あるいは、道路や街が作られていく過程を撮影したりと、とにかく”その場所”という意味を与えていくのだ。


写真は思想を表現する手段であったり、事実以上のものを伝える手段であったり、
意味を与えたり、時には奪ったり。単純な記録であったりもするし、複雑な関係の縮図となったり。
とにかくその可能性はすごいと、あらためて思った。