楊 逸 著 「ワンちゃん」 を読んだ。 中国人作家として初の芥川賞を獲得したヤンイーさんのデビュー作。 日本人の夫と姑と暮らしながら、中国人女性と日本人男性の結婚の斡旋をしている中国人ワンちゃんの、 ユーモラスだが、ひっそりと悲しさが漂う物語。 …

アンサンブル・ゾネ 「瞬きの場所」 を観た。観たことないものねえがー、知らないものねえがー、面白いものねえがー、 日々ナマハゲの如く探しているわけだが、思いついた。 ダンスをまともに観たことがない、と。 クラシックバレエやフラメンコは観たことあ…

寺山修司 著 「少女詩集」 を読んだ。 私は読書が好きだし、演劇も好きだ、詩も読む。 そうなると避けては通れないのが寺山修司である。 天井桟敷でアングラ演劇を牽引しながら、あらゆるジャンルでその才能を発揮した人物だ。 若い人をぐいぐいと引き込む魅…

映画 「インセプション」 を観た。 ディカプリオと渡辺謙が共演したことで話題になったSFアクション。 機密情報を夢に侵入して奪うスパイのコブ。 逆に深層心理にある意識を植え付ける”インセプション”の以来を受けざる得なくなる。 仲間を集め、ターゲット…

石神 賢介 著 「婚活したらすごかった」 を読んだ。 一応、私も婚活しているつもりである。 まぁ、ほとんど何もしてないけども。 この本は40代バツイチの著者が、ネット、パーティー、結婚相談所、海外の婚活事情のレポートである。 参考にするといった類で…

光市母子殺人事件の被告人、大月（旧姓・福田）孝行被告の死刑判決が決まった。 少年犯罪、死刑制度、厳罰化、被害者遺族の権利、報道のあり方、いろんな問題がこの事件によって浮かび上がった。 それ以上に私はの関心は被害者遺族であり、被害者遺族の権利…

「フェルメールからのラブレター展」 を見た。 渋谷のbunkamuraザ・ミュージアムで開催中の企画展。 日本で人気のあるフェルメールの作品が３点一度に公開されている。 フェルメールの作品は３０数点しかない。 その中で手紙に関する三作品を一度に集めるあ…

映画 「トイストーリー3」 を観た。お勧めの映画はと女の子に聞くと、結構多いのがこのピクサーの看板タイトルであるこのシリーズだ。 １、２と観ていたので、完結編の３を観てみることにした。 お馴染みウッディやバズといったオモチャの持ち主アンディが大…

荒木 経惟 著「天才アラーキー写真ノ方法」 を読んだ。 デジタル一眼を買って2年くらい経っただろうか。 自分なりにいろいろと勉強しているのだが一向に上手くならない。 だいたい、すぐ忘れちゃう。 さらに、面倒な私はそもそも写真とは何ぞや、ということ…

「松井冬子展 世界中の子と友達になれる」 を見た横浜美術館で開催中の初となる大規模な個展。 一度見たらなかなか忘れられない彼女の作品は、死や痛み、霊を連想させるものばかりだ。 だがそんな負のモチーフを日本画という繊細な手段によって、その向こう…

スーザン・ヒル 著 幸田敦子 訳 「ぼくはお城の王様だ」 おそらく私が今まで読んできた本の中で一番恐ろしい作品かもしれない。11歳の子の罪深い心理を描写した衝撃作！ 11歳のエドモントのお屋敷に母と一緒に居候することになってから、同じ年のチャールズ…

映画 「ツーリスト」 を観た。 アンジェリーナ・ジョリーとジョニーデップが共演して話題になったミステリー。 観る前からイヤな予感はしていたが、はっきり言って面白くない。 ミステリーのトリックも相当に無理がある。 なにより、アンジェリーナ・ジョリ…

谷崎潤一郎 著 「マゾヒズム小説集」 を読んだ。 こんなにも手に取りにくいタイトルがあるだろうか。 きっと谷崎が生きてたら怒ると思う。 ただ、確かにマゾヒズム小説集なのである。 痴人の愛や春琴抄でお馴染みの文豪。 私が大好きな作家の一人だ。 この作…

映画 「ソーシャル・ネットワーク」 を観た。 先日上場のニュースが話題になり、ユーザーは８億人を超え、時価総額が８兆円近くにもなるともいうSNSのfacebook。 その創始者、マーク・ザッカーバーグの物語。 ハーバード大学在学中にfacebookの基礎となるも…

映画 「秒速５センチメートル」 を観た。 新海誠監督の連作短編アニメーションという少し変わった形のアニメ映画。 正月にＫが猛烈な勢いで勧めてきたので観ることになった。 ちなみにＫの奥さんＩＺは本を猛烈に勧めてくるのだが、 夫婦同士はお互いの趣味…