2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

花火をつまみに〜隅田川花火大会のこと〜

隅田川花火大会が今年も開催された。 とはいえ、もう完全に飽きているのだが、姉夫婦が一緒に見ようぜというので行ってきた。 姉夫婦はリバーサイドのいかしたマンションに住んでいて、 まさに真正面に花火が打ち上げられるのだ。 といっても姉夫婦も飽きて…

世界の色彩〜ウィリアム・エグルストンのこと〜

「ウィリアム・エグルストン:パリ−京都」を観た。 ウィリアム・エグルストンはカラー写真を芸術の域まで高めたアメリカの写真家。 といっても、私も今回初めて知った。 どんな写真でも白黒にすれば、それなりに見えるじゃない。なんてことを誰しも思うはず…

ひ、ひどい〜つまらない小説のこと〜

歌野晶午 著 「世界の終わり、あるいは始まり」を読んだ。 随分とハードルを上げてしまったタイトルである。 読んだことない作家で、帯にも煽られ読んでみた。 結論からいうと、「どーした?」と言いたくなる作品だった。。 幼児誘拐殺人事件が連続して起き…

NEXT DOOR〜三人飲みのこと〜

先日、TさんとU君を誘って飲んだ。 二人とも人生観が変わってしまうような大きい経験をしたので、その話しを聴きたかったのだ。 その内容を私が語るのは野暮というもの。 圧倒的な自然を前にしたTさんは、きっと扉を開けてしまったことだろう。 俗世のく…

歴史はどこにでもある〜侍はこわいのこと〜

司馬遼太郎 著 「侍はこわい」 を読んだ。 司馬遼太郎の作品は歴史にその名を残した英雄たちを、緻密な文章で描くイメージがあった。 だがこの作品は市井の中で異彩を放った人々を描いた短編集になっている。 江戸や幕末に実際にいたとされる人たちにスポッ…

熱帯にもほどがある〜熱帯植物館のこと〜

「1歳児連れて楽しめる所は無いか? しかも室内で涼しい場所」 休日の朝に姉からメールである。 義兄は海外出張中。つまり私に何処か連れていけということである。 紆余曲折の末、夢の島にある熱帯植物館に行くことになった。 個人的に行ってみたかったし、…

お、大人……ANちゃんのこと〜

突然、誰かと飲みたくなることがある。先日もそうだった。 とはいえ遠くには行きたくない。困った。 Tとはこの前飲んだばかりだし、だいたい会いすぎである。 そこで思い出した。地元グループのY嬢が今春、地元に戻って来ていたのである。 というわけで、…

不条理という現実〜植田正治のこと〜

「浜口陽三・植田正治2人展 夢の向こうがわ」 を見た。 醤油でお馴染みのヤマサがギャラリー持っていること自体知らなかった。 その一族である銅版画家の浜口陽三の作品を展示しているらしいのだが、 企画展として植田正治とそれぞれの道で極めた二人という…

愛すべき武将〜のぼうの城のこと〜

和田竜 著 「のぼうの城」 を読んだ。少し前に本屋大賞で2位になった時代小説。新人の時代小説では異例のヒット作である。 野村萬斎主演で映画化も決定したようだ。 秀吉がついに北条氏を支配下に治めるべく小田原攻めに動き出した。 北条側の湖に囲まれた…

一枚の中の世界〜世界報道写真展のこと〜

「世界報道写真展2010」 を見た。 毎年、写真美術館で開催される報道写真のコンテスト。 全世界を巡回している展示会で、私も今回で3回目、今では楽しみになっている。 写真は字のごとく真実を写す。 報道写真の説得力というのは、本当に凄い。動画やテキス…

一瞬は永遠に〜古屋誠一のこと〜

「古屋誠一 メモワール」 を見た。恵比寿の写真美術館で開催中の企画展。 ヨーロッパを拠点に活躍する古屋誠一の代表作を集めた集大成的な個展になっている。 古屋氏は妻クリスティーネのポートレートを飽くことなく撮り続けた。 出会った頃から結婚、出産、…

何を求めるのか〜ガールズバーのこと〜

いつものバーに行ったら、看板がピンク色に。 すでにガールズバーになっている……。 変わったらメールしてって言ったじゃない。 とりあえず入ると、ニヤニヤ顔のバーテンKがおでむかえ、 カウンターには三人の女バーテンがいる。 長年通った店が、一瞬にして…

何食べる?〜食事相手のこと〜

阿川佐和子 檀ふみ 著 「ああ言えばこう食う」 を読んだ。 往復エッセイシリーズ、テーマは食。 作家を親にもち、高学歴で才色兼備の二人のエッセイ。 なのに全く嫌味がないのが不思議に思える。 それだけ筆が立つということか。 独身女性の悲哀と享楽が垣間…

世界の色彩〜ウィリアム・エグルストンのこと〜

「ウィリアム・エグルストン:パリ−京都」を観た。 ウィリアム・エグルストンはカラー写真を芸術の域まで高めたアメリカの写真家。 といっても、私も今回初めて知った。 どんな写真でも白黒にすれば、それなりに見えるじゃない。なんてことを誰しも思うはず…