2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

悪のブレーキ〜悩む力のこと〜

姜 尚中 著 「悩む力」 を読んだ。いい声過ぎる政治学者でお馴染みの著者が思考することのヒントを、 漱石とウェーバーを例に解説している。 驚くほど薄い内容である。好きな人なのでがっかり。 それはさておき、「悩む力」というタイトルには違和感を感じず…

名前負けは避けたい〜命名のこと〜

女版寅さんことKちゃんとIさんが遊びに来た。恐妻Aはいつものドタキャンである。 野菜が食べたいというので、伝家の宝刀モダン焼きと、蒸し野菜やらサラダやらいろいろ用意した。 Kちゃんは来月出産予定なので、お腹がパンパンである。 大人しくしりゃいいと…

過去の重さ〜過去との付き合い方のこと〜

乃南アサ 著 「いつか陽のあたる場所で」 を読んだ。芭子(29)と綾香(41)は台東区谷中でつつましく暮らしている。 歳の離れた二人の女の友情は、塀の中で生まれた。 二人は服役していた過去があるのだ。 男に貢ぐ金をつくるために、そして激しいDVから逃れる…

伝説が再び〜氷室京介ライブのこと〜

行ってきた。あの夢のステージに行ってきたのである! そう、震災復興支援に立ち上がった氷室のライブ! しかも全曲BOOWY楽曲! 超プレミアチケットとなったこのライブ。 Nゴンがゲットしたのである! イエス! Nゴンは中学の頃から氷室が大好きなのである。…

完全には酔えない〜若手の会のこと〜

第四回若手の会に行ってきた。 場所は日吉。何処? 東急東横線で田園調布より先、もう神奈川県である。 初めて降りたその駅は、やたら未来で驚いた。 今回の幹事T氏が関わっている和食のお店。 賀茂ナスの田楽と人参のムースにウニを乗せたものが美味しかっ…

何がそうさせたのか〜秋葉原事件のこと〜

中島 岳志 著 「秋葉原事件 加藤智大の軌跡」 を読んだ。 ちょうど三年前の6月8日に史上最悪の無差別殺人事件が起きた。 歩行者天国にトラックで突っ込んではねたあと、ナイフで切りつけた。17人の被害者のうち7人が死亡した。 事件の1時間前に私はこの…

新しい時代小説〜天地明察のこと〜

冲方丁 著 「天地明察」 を読んだ。 去年の本屋大賞を受賞して話題になった作品。来年映画化するらしい。 本屋大賞自体に疑問を感じていた私だが、この作品はなかなか面白かった。 時は江戸。将軍家お抱えの碁打ち衆の一人、渋川春海。 彼は囲碁の専門家であ…