カメラを持とう〜写真と世界のこと〜

「操上和美 時のポートレイト ノスタルジックな存在になりかけた時間」 を見た。


写美の企画展。広告写真家の繰上和美が日常の中で撮りためたスナップショットから選んだものが展示されている。
1970年から現在に至るまでの感覚の歴史を見ているような感じ。
デジタルにはないアナログカメラならではの味わいを強く感じる作品が多い。
タイトルにあるように、氏が写真に閉じ込めたノスタルジーが見る者にも伝わってきた。


「機械の眼 カメラとレンズ  平成24年東京都写真美術館コレクション展 」
3階展示室のコレクション展。
望遠と広角、シャープフォーカスとソフトフォーカス、長時間露光やなどシャッタースピードの効果。
そういったカメラの基本技術をテーマに作品が選ばれている。


これがなかなか面白い。名作といわれるものも多く展示されていたのだが、
写真表現の幅の広さがよくわかる。
現実の世界から、ファインダーを通して見た世界、そして現像された世界。
世界を捻じ曲げる力がカメラにはあるということだ。


現実ではなく、自分がみている世界に限りなく近い世界を撮ることができれば本当に写真は楽しいものになるのだろう。
あまり写真の才能はないが、とにかくカメラを持ち歩くことは大切なことだと、今回を強く思った。
ただカメラをぶら下げてウロウロするのは、どうしても恥ずかしい。。。