2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

本が攻めてくる〜神田古本まつりのこと〜

毎年楽しみにしている、神田古本まつりに行って来た。 前日から我が家に泊まったFも一緒だ。 Fも本は好きな方で、大学の頃「カラマーゾフの兄弟」をネタにさんざん話した記憶がある。 当時は私の中でドストエフスキーが熱かったのだが、あまり読んでいる人…

理不尽な世の中〜大学飲みのこと〜

大学時代の友人、酔いどれ司法書士Nと師匠Fと飲んだ。 私の中で集まるのは年に1回と決めている。 1回でお腹いっぱいだからだ。 1年ぶりに会っても全く新鮮さが無く、何事もなかったように飲み始めた。 去年、まさかの東京で野グソした発言で笑わせてく…

ハズレ無し〜宮部みゆきのこと〜

宮部みゆき 著 「小暮写真館」 を読んだ。 図書館で予約していたものを受け取ったとき、想像以上のボリュームにひるんだが、杞憂に終わった。 700ページの書き下し、久しぶりの現代小説だったのだが、ページをめくる手が止まらない。 ミステリーのような、学…

時代も人も熱い〜近代美術のこと〜

「イケムラレイコ うつりゆくもの」と「所蔵作品展 近代日本の美術」 を見た。 私の美術鑑賞歴もかなり長くなってきたが、東京国立近代美術館に足を踏み入れるのは実は初めてである。 日本の浮世絵や現代美術は見ることはあっても、近代となるとちょっと二の…

まだ見ぬ世界〜文楽のこと〜

赤川次郎 著 「赤川次郎の文楽入門 〜人形は口ほどにものを言い〜」 を読んだ。 観たい観たいと思っていて未だ観ていない人形浄瑠璃、いわゆる文楽。 とりあえず勉強しておこうと思ったのだが、まさか赤川次郎がこんな本を出しているとは意外である。 素人フ…

夜のにおい〜「星を撒いた町」のこと〜

山本善行 選 上林 暁 著 上林暁傑作小説集「星を撒いた町」を読んだ。 読み終えて、バルコニーから外の夜景を見てため息ひとつ。 世界はとてもはかなくて、愛おしいものだと感じた。 この作品を何に例えればよいかと考えたが、暗渠の流れの音がしっくりくる…

幸せ家族+1〜お買いもののこと〜

前日の登山でやや筋肉痛の足で、朝から明治公園のフリマにでかけた。 なぜだか服を買いたい衝動が抑えられなかったのだ。 値切り交渉を繰り広げていると、Tから買い物のお誘いが。 午後はゆっくり休もうかとおもっていたし、 んなもん家族水入らずで行ってこ…

ぬかるみ地獄〜武尊山のこと〜

Tさん夫婦とU君と4人で登山に行ってきた。 私としては今年初の山で、寒くなる前に行っておきたかったのだ。 今回選ばれた山は群馬の武尊山。これで”ほだかやま”と読む。 低山をのんびりと、という思いだったが見事に裏切られることになる。 急なこう配は少な…

普通の本〜「ちょんまげぷりん」のこと〜

荒木 源 著 「ちょんまげぷりん」 を読んだ。 ある日、シングルマザーのひろ子は一人の侍に出くわす。 180年前の江戸からタイムスリップしてきたらしい安兵衛との共同生活が始まる。 安兵衛は寝床を提供してくれた対価として家事をすべて請け負うのだが、…