2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

人生の光と闇〜レンブラントのこと〜

「レンブラント 光の探求/闇の誘惑」 を観た。国立西洋美術館で開催中の企画展。 レンブラントの光の描写に注目し、今まであまり展示されてこなかった版画を中心とした展示になっている。 彼の版画はとにかく黒い、そして細かい。 オペラグラスを持っていけ…

不条理の極〜アリスのこと〜

ルイス・キャロル 著 「不思議の国のアリス」 を読んだ。 私は今でこそ読書好きだが、高校生になるまではろくに本など読まなかった。 なので子供の時に読んでいるべきものを読んでいないことが多い。 これもそのひとつ。 30過ぎたおっさんが読んでいると、…

もっと聞かせて〜日向ひまわりさんのこと〜

葛飾花形寄席に行ってきた。 葛飾区が奇数月に開催する寄席で、リニューアルしたばかりの第一回である。 場所が青砥という都内に住んでいても知らない人が多いであろう場所で、木戸銭は2500円。 だがこれが、結構豪華なのである。 今回はテレビでもお馴染み…

狂気の距離〜「告白」のこと〜

湊かなえ 著 「告白」 を読んだ。本屋大賞を受賞し、松たか子主演で映画化され話題となった作品。 映画もとてもよくできているらしく、良い評判を聞く。 ただこのストーリー自体には賛否両論があるようだ。 わが子を校内で殺された女性教師が生徒たちに衝撃…

ファンはありがたい〜マツケンのこと〜

演劇 「アンタッチャブル」 を観た。 芸能関係者と仕事をすることが多いIさんが、出演者の一人と関わり、半額で見られるというので行くことにした。 主役が、松平健、マツケンなのである。 マツケン主演の演劇。こういう機会がないとまず見ることがないだろ…

変わること、変わらないこと〜Hさん飲みのこと〜

Hさんと久しぶりに飲んだ。 なんだかんだ1年半近く会っていなかったと思う。 あまり連絡を取っていないとうっかり死んでいるかもしれないので確認の飲みである。 激太りしてたら面白いのにと思っていたが、むしろ少し痩せていた。 ずっと続けていた職業に見…

大門に思いを馳せて〜吉原のこと〜

松井今朝子 著 「吉原手引草」 を読んだ。 直木賞受賞作、私は吉原モノが好きなのでずっと読みたかった本なのだ。 葛城という吉原一と言われた花魁が突如消える事件が起きる。 その事件について、関係した様々な立場の人物に聞き取りしていくのだが、 それぞ…

幸せが集まるとカオス〜地元の集まりのこと〜

地元グループが集まった。元旦以来である。 今回はNゴンが昨年高級住宅地に新築した家に招待してくれた。 大人9人、子供6人、それを収容できる大きな家だった。 ] Nゴンの夫はドイツ人のY。これが本当に良い人で私たちは大好きなのである。 私とTと恐妻Aがい…

それは完成された形〜白洲正子と千手観音像トルソーのこと〜

「白洲正子 神と仏、自然への祈り」を見た。白洲正子生誕100年、そして世田谷美術館開館25周年記念の企画展。 白洲次郎の奥さんでお馴染み、白洲正子は確かな審美眼に基づく紀行文を多く書いている。 その中では仏像や神像、能面などに触れている。その白洲…