不思議な安心感〜向田作品のこと〜

向田邦子 著 「せい子・宙太郎 上」 を読んだ。

向田邦子久世光彦の同タイトルドラマの文庫化。
とある葬儀屋に住み込みで働くことになったせい子と宙太郎の夫婦。
住み込み先である玉木家の夫婦と子供たちとのどたばた劇。


人間はどうしようもない。
でも、愛おしい存在。
世の中はそんなに悪くない。

そんなことを思わせてくれるのが向田作品。
この作品もまた昭和の匂いが立ち込める人間ドラマ。
舞台を見ているように登場人物たちの存在感が伝わってくる。


この安心感は本当になんなのだろう。。。