ウルトラマリンブルー〜フェルメールのこと〜

フェルメールからのラブレター展」 を見た。


渋谷のbunkamuraザ・ミュージアムで開催中の企画展。
日本で人気のあるフェルメールの作品が3点一度に公開されている。


フェルメールの作品は30数点しかない。
その中で手紙に関する三作品を一度に集めるあたり、ジャパンマネーの強さを感じる。
10年近く前に単身オランダに行ったが、それはこのフェルメールの絵を見たかったためでもある。
それほどに彼の作品は魅力があるのだ。


特に「手紙を読む青衣の女」はアムステルダム国立美術館の至宝であり、
修復されて美しい色が復活したばかりで、世界初公開なのだ。


ラビスラズリという鉱石から生まれた、独特のウルトラマリンブルー。
光の画家と呼ばれる所以でもある、白のハイライトと粒子のような光の点。
物語を感じさせる人物と構図。
誰だって魅了される。


企画展としての作品数は極端に少ない。
同時代の画家の作品がいくつか展示されている。
中でもデ・ホーホという画家の作品も良かった。
毎回買う絵葉書はフェルメールではなく、この画家のものを買った。


フェルメールが一度に三つも見られるチャンスはそうはない。
とにかく、見ておいた方がいい。