何を求めるのか〜ガールズバーのこと〜
いつものバーに行ったら、看板がピンク色に。
すでにガールズバーになっている……。
変わったらメールしてって言ったじゃない。
とりあえず入ると、ニヤニヤ顔のバーテンKがおでむかえ、
カウンターには三人の女バーテンがいる。
長年通った店が、一瞬にして落ち着かない場所になってしまった。
しかもなぜ20歳の娘を私の前に立たせるのか。
若い。20歳の娘と話すのは私が20歳の時以来かもしれない。
「あっちゃんに似過ぎ〜〜、超うける〜」
うけない。全然うけない。
三人の女バーテンたちは接客の経験はあるものの、ガールズバーは初めてらしくとまどっていた。
なぜか私が他の客に話しをふったりして、気を使うことが多かった。
チャージは1時間1500円。飲み物は普通の値段。最後に10%かけることになる。
ただキャバクラ同様、女の子がお酒をねだってくる。
真向かいに立たれて、「何か飲んでもいいですか?」と聴かれてイヤだとは言えない。
その日はヘルプの男バーテンが来ていて、その人が映画カクテルばりの
アクロバット・パフォーマンスを見せてくれた。
何だろうこの華やかな世界は。
エンジンかかるのが遅い私、20分後くらいからようやくしゃべれるようになってきた。
例によってサーフィンとかスノボー上手そうと言われた。見た目のイメージとは恐ろしい。
趣味が読書と芸術鑑賞とはついに言えなかった。
なんだかんだで結構楽しんだかもしれない。
少なくともメイドカフェよりは。
結局、1時間で5千円程度。
時間を気にしたり、お酒をねだられるのがやはり気になる。
そして他の客のしょうもない下心が丸見えなのも気になる。
今後は近くのバーに行く回数も増えることだろう。
ガールズバーにはまた機会があれば行くとしようか。