お、大人……ANちゃんのこと〜


突然、誰かと飲みたくなることがある。先日もそうだった。
とはいえ遠くには行きたくない。困った。
Tとはこの前飲んだばかりだし、だいたい会いすぎである。


そこで思い出した。地元グループのY嬢が今春、地元に戻って来ていたのである。
というわけで、その旦那のANちゃんを誘うことにした。


ANちゃんも誘ってほしかったらしく、嬉しそうで何より。
自転車で飲みに行ける幸せ。これぞ地元。
今まで何度も集まりに来ているANちゃんだが、二人で飲んだことはなかったのだ。


すでに二人の娘の父であり、Y嬢の親との同居を始めているANちゃん。
父親の自覚や夫の自覚とかは便宜上のものであって、現実があるだけという冷静なところが良い。
子供がいるから頑張るとか、守りに入るとかそういうことは無いし、そういうのは違うと思うとANちゃん。


目の前に嫁と子供がいるから、その現実を幸せなものにしたい、ごく自然に頑張っているようだ。
一人暮らしの楽しさはなくなるけど、家族の楽しさもある。別物だよ、と。
「なるほど、なるほどねえ、あーなるほど」
うなずきっぱなし。
ともあれ良いお酒だった。


地元グループもその家族ぐるみの付き合いになり、大所帯となった。
こうして女友達の旦那と飲みに行けるというのも幸せなことかもしれない。
まぁ、私だけそういう輪を広げることができないわけだが。。。