普通の本〜「ちょんまげぷりん」のこと〜

荒木 源 著 「ちょんまげぷりん」 を読んだ。


ある日、シングルマザーのひろ子は一人の侍に出くわす。
180年前の江戸からタイムスリップしてきたらしい安兵衛との共同生活が始まる。
安兵衛は寝床を提供してくれた対価として家事をすべて請け負うのだが、
実直な彼は家事の腕を上げ、ついにスィーツを作りだすまでになるのだが。。。


タイトルとあらすじだけで、なんかもういいやってなる。
が、読んでみないとけなすこともできない。100円だし、読んでから酷評しようということで手に取った。


それにしてもまさか、2行目でもうこの男が出てくるとは思わなかった。はやっ!
その後の展開は想像通りというか、置きに行っている感じである。
ただ、捨てるほどつまらないというわけではない。


働きながら女手ひとつで子供を育ているという、江戸ではありえない生活スタイルと、
面倒くさがらずダメなものはダメと、子供に真っ向から対峙する忙しい現代では疎かになりがちな姿勢を
上手いぐあいに対比させたあたりは面白かった。


ジャニーズの錦戸亮の初主演作として映画化もされているようだ。
家事が完璧な侍。女子にとっては理想的な男性像なのかもしれない。
お風呂で読むにはちょうど良い内容だった。

ちょんまげぷりん (小学館文庫)

ちょんまげぷりん (小学館文庫)