ぬかるみ地獄〜武尊山のこと〜

Tさん夫婦とU君と4人で登山に行ってきた。


私としては今年初の山で、寒くなる前に行っておきたかったのだ。
今回選ばれた山は群馬の武尊山。これで”ほだかやま”と読む。
低山をのんびりと、という思いだったが見事に裏切られることになる。


急なこう配は少ないのだが、とにかくぬかるみが半端ない。

落ち葉も色づいているなー、なんて思っていた時は幸せだった。
靴が埋まるほどの深いぬかるみを多く、ギャーギャー言いながら前進。


下山してきた人に頂上まではまだかと聞くと、即答でまだまだと答えてくる。
なるほど長い。ゆるやかに長い。そして続くぬかるみ。
上へ行くと鎖場もある。これがなかなかの鎖場で降りるときはちょっと怖いくらい。

想像以上に時間がかかり頂上は諦めて、少し手前の大和武尊の銅像が立っている場所で引き返すことにした。
2000メートルあたりだともう寒い。暗くなるのも早いので下山することにしたわけだ。
今回もTさんが暖かいコーヒーをふるまってくれた。芯まで温まる。

ぬかるみに足をとられながらの下山だったが、良いペースで降りることができた。
しかし何だか歩きづらい。泥のせいで重くなっていたこともあるが、ふんばりがきかない。
足元を見ると衝撃の事実が!
ソールが取れかかっているではないか。
内心ヒヤヒヤだったが、無事下山することができた。

富士山に登るときに買ったものだから、ずいぶんとお世話になった。


温泉に入ってさっぱりし、空もすっかり暗くなったので帰ることになったが、また事故渋滞である。
それでも車内でいろんな話ができて楽しかった。
みんなの仕事内容を根掘り葉掘り聞いて驚きっぱなし。
3人とも大変な仕事をこなしていて、感心しっぱなし。
世の中にはいろんな仕事があるものだ。


足も疲れたが、しゃべりすぎて口も疲れた。
いやいやそれよりも、いつものことながらTさん運転お疲れ様でした。
そして新妻Mさんも弱音ひとつ吐かずに登って、大したものだと一人感心してしまった。
熱血コーチとひたむきな選手のような夫婦である。


また一緒に登るのを楽しみにしたい。