名前負けは避けたい〜命名のこと〜

女版寅さんことKちゃんとIさんが遊びに来た。恐妻Aはいつものドタキャンである。
野菜が食べたいというので、伝家の宝刀モダン焼きと、蒸し野菜やらサラダやらいろいろ用意した。


Kちゃんは来月出産予定なので、お腹がパンパンである。
大人しくしりゃいいと思うのだが、この人とにかく落ち着かない。
妊婦とは思えないがさつぷり。そもそもお酒は飲まないのだが、カフェインも刺激物も構わず摂取する。。。


なんだかんだで長時間に渡ってしゃべっていった。
私の家で女子会パターンも慣れてきた。まぁ、私もまんざらでもなくしゃべるけど。
お腹の子は女の子らしいのだが、名前を決めていないというから、いろんな名前を検討していった。


最近は痛い名前も多いが、あれはやはり避けるべきだろうと。
かといって、私の名前のようにヒネリが無さすぎるのもさみしい。
適度な物語性をもたせるべきだ。


「私に似たら悲劇」だとすでに悲観的になっているKちゃん。かわいい名前は危ないと思っているようだ。
Kちゃん自身はいたって普通の名前。
だが、その人生はかなり壮絶である。


今では笑って聞けるが、若いころのスーパーDVな彼氏の話はすごい。
あばらいかれた話、最後がかかとおとしの話。とにかく凄まじい。
そんなKちゃんの子供だから、きっとどんな名前にしても逆にまじめになると思うのだ。
反面教師というやつだ。


「とにかく死なないで生きてくれりゃなんでもいい」
偽りのない言葉だろう。
私は母子ともに無事に出産が済むことを祈るばかり。
とにかく家でおとなしくしていてほしい。。。