動けない〜三人飲みのこと
Tさん、U君と三人でうちで鍋。
この冬はほとんど鍋ができず、以前から用意していたスンドゥプ鍋の素をようやく食べられた。
例によって野菜地獄。鱈もたっぷり入れ、〆はうどん。
やはりミツカン最強説は間違っていなかった。
この時点で相当お腹いっぱいだったのだが、
Tさんが持ってきてくれたケーキがある。
写真で見ると大きさがわからないが、そこそこのものだ。
残りは明日という提案を即断して、三等分。
だんだん、姿勢がななめになり、最終的に三人とも立ち上がるという。
完全に食べ過ぎ。完璧なら食べ過ぎである。
食べるのに夢中で何を話したのか覚えてないが、大満足の時間だったことは確かである。
そろそろ山の季節。
このカロリーは山で返済である。
キャラ多すぎ〜妖怪アパートのこと〜
香月 日輪 著 「妖怪アパートの幽雅な日常」を読んだ。
ほっこり妖怪系の人気シリーズ。
妖怪と人間が普通にくらしているアパートに高校生の主人公が下宿することに。
アクの強いキャラクターたちと暮らしているうちに、主人公の心がほぐされていく。
子どもで読みやすいストーリー。
ただ一巻からキャラクターが多すぎる気がする。。覚えられない。。。
さすがに大人が読むには物足りない感は否めない。
嫌味もないから誰でも楽しめるかと。
- 作者: 香月日輪
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/10/15
- メディア: 文庫
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マグのたてもの探訪〜江戸東京たてもの園のこと〜
「江戸東京たてもの園」に行って来た。
長年行きたくても一人では行けず、興味を持ってくれる人もいなかった江戸東京たてもの園に行くことができた。
Y子さんに感謝だ
ここは近現代の歴史的建造物29棟を移築、再建したところで、小金井公園の中にある。
江戸末期の農家から明治、大正の日本家屋や洋館、昭和の商店や銭湯まで様々なたてものがあり、中を見ることができる。
中でも見たかったのが、近代建築の父ル・コルビジュエに師事した前川國男の自宅だ。
物資の少なかった頃に最小限の材料で設計された家は非常にシンプルで美しかった。
重厚な高橋是清邸、千と千尋の神隠しのモデルになった子宝湯など、
渡辺篤史よろしく、一軒一軒、あーでもないこーでもないと楽しめた。
そのあと池袋に戻り、また一人ではいけないプラネタリウムに。
案の定、開始前に眠りに落ち、気づいたら終わっていた。
もしかしたら、私は一生プラネタリウムを観られないかもしれない。
食事も一人では食べないであろう、フォーをチョイス。
思いの外、美味しくておどろく。
とまぁ、大満足の一日だったわけである。
謎に迫る〜画家マグリットのこと〜
森 耕治 著 「マグリット:光と闇に隠された素顔」 を読んだ。
私が美術に興味を持つきっかけとなった画家マグリット。
それだけに思い入れも強く、遠くベルギーまで足を運んだほどだ。
紙幣の肖像になっているくらい、ベルギーでも愛されている。
マグリットは過去についても、作品についても多くは語らなかった。
作品も謎なら、画家自身も謎なのである。
そんなマグリットの真相に迫ったのがこの作品。
王立ベルギー美術館の公認解説者でもある著者が、
時代背景と作品からマグリットの真相に迫る。
内容は非常に素晴らしかった。
マグリットファンなら必読である。
出版されたばかりで、マグリットゆかりの写真も新しく新鮮。
近所でも評判の悪ガキだった少年時代、無神論者の父と敬虔な信者の母親。
その母親の自殺、戦争、愛してやまない妻。
様々なキーワードから作品を読み解き、その作品からさらに画家自身を読み解く。
なにより著者のマグリット愛が感じられる良書。
この本にも出てくるが、2009年に王立美術館の横にマグリット美術館なるものができたそうだ。
行ってみたいけれど、ブリュッセルに再び行くことはあるのだろうか。。。
- 作者: 森耕治
- 出版社/メーカー: マール社
- 発売日: 2012/12/20
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人生は長く楽しい〜70代の女子会のこと〜
姪と父の誕生日が近いということで、家族そろって居酒屋で飲んだ。
そのあと、一人でいつものバーに行ったのだが、そこに女性が2人並んでいる。
いいところに来たと紹介されたこの女性、噂に聞いていた70代の女子なのである。
噂には聞いていたが、なるほど78歳、75歳には見えない。
他にも女子会メンバーはいるのだが、今日は2人で来たということで一緒に飲むことになった。
とにかく元気なこの二人、一人は70年代にアメリカに行っていたこともあって、実に積極的。
戦中、戦後、高度経済、バブルを経て現在と話題が多すぎて困るくらい。
いろんな話を聞かせてもらった。
好奇心と行動力がみなぎっていて、とても素敵だ。しかも酒が強い。
一杯飲みなさいとごちそうになるも、こちらもギリギリ。
そのあと、現役芸大女子学生も参加して、盛り上がった。
人生を楽しんでいる女性は年齢関係なく素敵なものだ。
表までバーテンと見送りに出て、ハグして別れた。
頭を使って、働いて、楽しみなさい、とのこと。
いい刺激をもらった。
負けてはいられない。私ももっと貪欲に楽しんでいきたいと思った。
フラフラになりながら帰路につき、倒れるように布団に入り、
ニヤニヤしながら眠りについたわけである。
ダンディズムの極〜白洲次郎のこと〜
北 康利 著 「白洲次郎 占領を背負った男 下 」 を読んだ。
下巻では敗戦と占領を経て、いよいよ日本が経済的自立を目指していく。
次郎はアメリカとの交渉に臨む。
吉田茂の懐刀として活躍し、電力事業再編、通商産業省設立などにも乗り出していく。
その志の高さと行動力は死ぬまで衰えることがない。
とにかく格好いい。ダンディズム、ここに極まる。
ちょっともう格好良すぎるほどだ。
次郎は政治家にはならなかったわけだが、
彼の国を導いていこうという気概は今の政治家に見習ってもらいたい。
いや、日本人全員が見習うべき時かもしれない。
もちろん、白洲次郎のようにはどうやってもなれないだろうが、
自分なりの美学というのは持ち続けたいと思った。
- 作者: 北康利
- 出版社/メーカー: 講談社
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もはやマンガ〜白洲次郎のこと〜
北 康利 著 「白洲次郎 占領を背負った男 上」 を読んだ。
美術好きには白洲正子の方がお馴染みであるが、その夫である白洲次郎の伝記。
終戦後、GHQと渡り合った男である。
上巻ではその生い立ちと終戦を迎える頃までの次郎の人生がつづられる。
ちょっともう信じられないくらいの人物。
とんでもない金持ちであり、外国人顔負けのスタイルとウソみたいな男前。
そして破天荒でありながらも人情があり、分析力と行動力を兼ね備えた男。
もはやマンガの世界である。
溢れるバイタリティが日本のためという方向にどんどん注がれていく。
その姿は日本人として胸を打たれずにはいられないはず。
敗戦で疲弊しているところに、占領という前代未聞の状況でどう交渉していくのか。
特に日本国憲法が作られていく過程は面白い。
今、ようやく改憲の熱が上がっているわけだが、その憲法がいかにアメリカの独善によって作られたか。
憲法については私は悪いとは思っていない。
この憲法がこれほど続いているのは日本の特殊性によるし、ほとんど奇跡に近い。
この憲法の問題しかり、領土の問題しかり、
敗戦前後の日本の歴史はよく知っておくべきだと、あらためて思った。
先人の思いというものを知った上で考えるべきことな気がする。
ナショナリティというものが好きではない私だが、日本の住んでいる以上は日本人ということを意識せざるを得ない。
その上でよりよい選択を未来に向けてしなくてはいけないわけである。
かっこいいにもほどがある白洲次郎の人生。下巻が楽しみである。
- 作者: 北康利
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