気品ある美〜エドワード・スタイケンのこと〜

エドワード・スタイケン展 モダン・エイジの光と影1923−1937」 に行って来た。


世田谷美術館の企画展。
20世紀商業写真の先駆者として活躍したアメリカの写真家、
エドワード・スタイケンの世界を巡回している個展。


雑誌ヴォーグやヴァニティ・フェアに掲載された作品が中心なのだが、
ただのファッション写真というものではない。
いわゆる古き良き時代を思わせるのだが、新鮮さという点でも遜色がない。


まだ新しい表現方法であった写真。芸術とは認められにくかった時代に、ピクトリアリズムという潮流が生まれ、
商業写真を芸術写真にまで持って行ったのがこのスタイケンなわけである。
芸術作品ではあるのだが、観ている者との距離感は近い。
つまり、そこには単純にファッション誌を見ているような楽しさがあるのだ。


彼のミューズとして活躍したモデル、マリオン・モアハウス。
伝説的女優のグレタ・ガルボマレーネ・デートリッヒ。
気品あふれる美がそこにはある。


東京マラソンを阻まれながらバイク走らせた甲斐があった。
世田谷美術館は砧公園の中にあるのだが、ファミリーの多さにいつも驚く。
子どもと遊んでいる幸せの家族の姿が妙にせつなく映ってしまうのは、歳のせいだろうか。。。


話しが逸れた。
うっとりした時間を過ごせるはず、是非。