人大杉〜メトロポリタン美術館展のこと〜

メトロポリタン美術館展 大地、海、空 4000年の美への旅」 に行って来た。


東京都美術館の企画展。
世界三大美術館のひとつとされる同美術館から、
メソポタミア文明の工芸品から現代美術までのコレクションが集められた。


多すぎる。何がって人が。
絵を見るというより、人を見に行っている気がした。
前回のフェルメールもそうだが、絵を観る環境じゃない。ひどい。


もう人に疲れてしまって、ベンチに座っては寝るということを繰り返す始末。
まぁ、寝てしまうのは毎度のことだが。。。


そんな中でも印象に残ったのは、個展も観に行った杉本博司の水平線の作品。
水平線は私たちも原始人も同じものを見ていたのではないかという発想で始まったシリーズなのだが、
これがすごく良かった。よく見るとシャッタースピードを長くとり、波紋の動きを絶妙にとらえているのだ。
観ていてまったく飽きない。


もうひとつは、エドワード・ホッパー灯台の絵。
映画のワンシーンのような構図で、ホッパー独特の郊外の悲しさが際立っている。
好きな作家なのだが、まだあまり見たことないので嬉しかった。


アメリカ嫌いの私は渡米することはないので、日本に来るのは大歓迎。
ただ場所を変えてほしい。。。