世界は広い〜ポコラートのこと〜

「ポコラート全国公募展 vol.3」 を観た。

アーツ千代田3331で開催される公募展。
ポコラートとは「障害のある人・ない人、アーティストが核心の部分で相互に影響し合う場」という理念らしい。


こういったものを見る場合、いろんなバイアスがかかってくる。
私なんかは特にいろいろ考えてしまうが、作品を目の前にするとそんな考えも吹っ飛ぶ。
自分の見ている世界がいかに限定的かということを思い知らされることになる。


これはもう見てもらうしかない。
美術という本質を突き詰めるとここに至るような気がする。
そうしようとしたのではなくて、そうなるしかなかった美があるからだ。


私がこういった美術に興味をもつようになったのが、
ヘンリー・ダーガーだ。
アウトサイダー・アートに分類される作家だが、まさに衝撃だった。
やばい。
この言葉が最も合う。
やばい世界に、やばい色彩が広がる。


コミュニケーションの方法はいろいろあるが、美術がそのひとつであることに気付く良い企画展でもある。
これは、是非とも足を運んで実際に見てもらいたい。