上向きの生命力〜棚田康司のこと〜

「棚田康司　たちのぼる。」展に行って来た。

練馬美術館の企画展。
現代彫刻の分野で活躍している棚田康司の東京での初の個展。
新聞で記事を見て、行ってみることにした。

一本の木から細い少年少女の姿を掘り出す。
本当に頼りないほどに細く、目は潤んでいるようだ。
だが、素材である木のもつ生命力と、少年少女がもつ生命力がリンクして、
独特の力強さを感じるから不思議だ。

子どもをモチーフにした作品はコミカルな印象もあり、単純に見ていて面白い。
初期の作品は直感的に恐怖を感じるような作品でホントに怖い。
様々なテーマに挑む作家の姿がうかがえる展示になっている。

今回、初めて練馬区立美術館に行ったが、なかなか面白かった。
区立でこんな立派な美術館があるのはうらやましい。
西武池袋線の中村橋から歩いて一分。立地もいい。
あなどれない美術館である。