重み〜石垣りんのこと〜
戦争を経験し、複雑な家庭環境の中、妹や弟との別れに幾度も合いながらも、
銀行に定年まで勤め上げ家族を支え続け、その傍らで生活に根差した詩を発表し続けた女流詩人。
言葉の質量がすごい。
以前紹介した茨木のり子さんとも親交が深かったようだが、
彼女の作品よりもさらに重い。
暗いというわけではない。
厳しいのだ。
生活することがいかに厳しいことか。
女であることがでどういうことか。
読んでいて申し訳ない気持ちになるくらいである。
自分はずいぶんと呑気に暮らしているものだと。
何か大事なことを忘れているような。。。
そんな気持ちになる詩集だった。
言葉に重みが出るのは、きっと人生の密度と関係してくるのだと思う。
そうなると私の言葉の重さはどうなのだろう。
スカスカかも。
- 作者: 石垣りん,落合恵子,粕谷栄市
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 1998/06/01
- メディア: 文庫
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