重み〜石垣りんのこと〜

石垣りん 著 「石垣りん詩集」 を読んだ。

戦争を経験し、複雑な家庭環境の中、妹や弟との別れに幾度も合いながらも、
銀行に定年まで勤め上げ家族を支え続け、その傍らで生活に根差した詩を発表し続けた女流詩人。


言葉の質量がすごい。
以前紹介した茨木のり子さんとも親交が深かったようだが、
彼女の作品よりもさらに重い。


暗いというわけではない。
厳しいのだ。
生活することがいかに厳しいことか。
女であることがでどういうことか。


読んでいて申し訳ない気持ちになるくらいである。
自分はずいぶんと呑気に暮らしているものだと。


何か大事なことを忘れているような。。。
そんな気持ちになる詩集だった。


言葉に重みが出るのは、きっと人生の密度と関係してくるのだと思う。
そうなると私の言葉の重さはどうなのだろう。
スカスカかも。

石垣りん詩集 (ハルキ文庫)

石垣りん詩集 (ハルキ文庫)