古な一日〜古典落語と古本のこと〜

久しぶりに黒門亭で落語を聞いた。


前日にいつもバーで少し飲み過ぎたせいだろうか。
前座さんの寿限無で早くもこっくり。。
柳家我太楼の「野次郎」、三遊亭小金馬の「日和違い」
そして桂文ぶんの「天災」を見ることができた。


「天災」はとにかく短気な八五郎の話なのだが、
べらんめえ口調が聞いていて気持ちがいい。
何回か聞いたことあるが、その短気ぶりには毎回笑ってしまう。


何事も天災と思って堪忍せよと神学者に悟されるが、
そういう気持ちは大事だなと思う。
落語なんてものはそもそも下らない話しが多いものだが、
そこかしこに真理が見え隠れする。


落語を聞いたあとは、谷根千経由でいつもの古本屋さんを覗いた。
そしてついに買ってしまった。
四谷シモンの作品集「人形愛」
澁澤龍彦監修、撮影は篠山紀信
若干買うのに勇気が必要である。


古典落語に古本屋めぐり。
古いという言葉つくけど、その出会いの瞬間はいつだって新しいものなのである。