とにかく行ってほしい〜世界報道写真展 2012のこと〜

世界報道写真展 2012」 を見た。


世界中から応募された報道写真の中から厳選されたものを展示する報道写真展。
写真美術館で毎年行われていて、私がとにかく見てほしいと常々言っているものだ。


去年は、なんといっても東日本大震災があり、世界的にはアラブの春が注目された。
世界は思っている以上に広く、今も誰かが悩んでいる。叫んでいる。泣いている。
たった一枚の写真が雄弁に語るのだ。
知ってくれ、と。
見てくれ、と。


今回も心に直接訴えかけてくる作品ばかりだった。
もはや恒例となっている気がするのがメキシコの写真。
麻薬に絡むマフィアの抗争が絶えないメキシコではとにかく人が殺される。
今回も生首の写真。だんだん慣れてくるが、心臓の弱い人はちょっと覚悟した方がいいかもしれない。


今回は「自然の部」の写真が響いた。
漢方薬として高値で取引されるクロサイの角の密猟に関する写真。
そして「現代社会問題の部」のイエメンの児童結婚に関する写真も印象深い。


自分がとてつもなく恵まれた環境にいるということ。
自分がとてつもなく無知だということ。無力だということ。
世界報道写真展を見たあとはとてつもない感情が去来する。


とにかく足を運んでほしい。
そして誰かと話し合うことができれば最高だと思う。
8月5日までの開催なので是非。というか絶対行くべき。