迫りくるフリー〜フリーミアムのこと〜

クリス・アンダーソン 著 「フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略」


珍しくビジネス書を読んだ。
例えばFacebookgoogleを利用するのに、私たちはお金を払わない。無料だからだ。
それなのに両者は今や世界トップクラスの収益を上げる大企業となっている。
ネットワーク社会が根付いた21世紀のビジネスモデル、それがフリーミアムだ。


基本的なサービスは無料で提供し、より便利なサービスを有料にすることでビジネスが成り立つ。
コンテンツサービス、ソフトビジネス、ゲーム、様々なものにこの方法は用いられる。
携帯ゲームで無料と言いながら、アイテムに課金するのもこのサービスの一種と言えなくもないが、個人的には微妙だ。。


様々なかたちがあるが、ざっくり言ってしまうとアイデアを売っている、と言えなくもない。
目に見えるモノを目の前の人に売る、という基本中の基本のビジネスモデルで稼いでいる私は、そこに何の疑問も感じていない。
無論、扱う商品や売り方などに工夫はあるが、ビジネスモデルそのものを考えたことは無い。


この本はつきつめると価値そのものを問うことを提示する。
どの業界にいても、いずれ無料と闘うときがくる、この本にそう書かれている。
なにかこう、パラダイムシフトが起こりそうなゾワゾワした気持ちになってくる(いやもう起きているのかもしれない!)


平易な文章ながら、内容は非常に濃い。
世界中でベストセラーとなった作品。
働いている者は一度読んでおくべきだろう。


フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略

フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略