弾ける色彩〜ジャクソン・ポロックのこと〜

「[ http://pollock100.com/about/:title=生誕100年 ジャクソン・ポロック展]」 に行って来た。


床に広げたキャンパスに、ドリッピングといわれる手法で、色彩をまるで躍動しているかのように描き、
アメリカのモダンアートを牽引した時代の寵児ジャクソン・ポロックの回顧展である。


彼の主要な作品がすべて集まっていて、この機会はもう無いかもしれない。
初期の作品から、史上最高取引額165億円の「インディアンレッドの地の壁画」も展示されている。


私が絵画の世界に興味をもったのは高校の頃で、マグリットやキリコといった主レアリズムから入り、
印象派、宗教画と遡っていく感じだった。
近代、現代の絵画はよくわからん、と苦手意識をもっていたものである。


が、最近ようやく現代アートに抵抗なく接するようになれた。
ポロックの絵も今まで何回か観てきたはずだが、グチャグチャで適当に見ていたような気がする。
しかし、今回あらためてその凄さがわかった。
実物を前にして、その圧倒的な生命力に驚いた。


アクション・ペインティングと言われるように、彼が息遣いが聞こえるような作品ばかりなのだ。
冗談ではなく、「生きてますから!!」と作品が言ってるようなのだ。
ポロック自身はアルコール依存症に苦しみ、最終的には若くして事故死してしまうのだが。。。


ピカソという大きな存在を前にして苦しんだ彼は、ついにピカソを超えたとまで言われるようになる。
まさに伝説的なアーティストなのだ。
今回、ポロックのアトリエも再現されていたりと、まさにポロックのすべてを体感できる企画展になっている。


とにかく二度とない機会なので、とりあえずでいいから見ておくことを勧める。
行けばモダンアートの扉が開かれるかもしれない。