儲かる仕組み〜値段のカラクリのこと〜

金子哲雄 著 「「これでわかった ¥値段のカラクリ」 を読んだ。


滑舌の悪い流通ジャーナリストとしておメディアでお馴染みの金子氏。
個人的に大好きである。あの小市民らしさに親近感を感じてしまう。
そんな金子氏の様々な業界に値段のしくみを解説している。
つまり、原価や諸費用などを計算し、どれくらい設けているか、そしてどうれば元を取れるかを考えた本だ。


とても充実していて面白い。
牛丼、ラーメン、ファミレスなどの飲食店、メガネ屋、ユニクロニトリなどの生活関係、さらにAVやキャバクラ、ipadなどの遊び関係などなど。
どれも身近なものであり、なんとなく設けているんだろうなと思っている商品ばかりだ。


私の仕事が卸売業なので、お客の原価に深く関わっている。
逆についつい私などは飲食店などのメニューの原価を考えてしまう。
全くケチな野郎だと思いながらもやめられない。


だが、原価を考える、どこらへんで儲けているかを考えることは無益ではない。
もしろ必要なことだ。無駄な買い物はしなくなるし、本当に良いものを探すようになる。
それにしても金子氏の流通を見極めて、損せず得とる姿勢には頭が下がる。
私からもみると、とても格好いい。


しかし将来の展望がひどく暗い日本経済。
安くて良いものをみんな探している。
それを提供している側はものすごい努力をしていることだけは確かだ。


ドラッガーではないが、そこには真摯な姿勢がなくてはいけないのだろう。
私はどうも商売人としての気質が弱くていけない。
頑張らないと、、、まさかこの本でこんな気持ちになるとは。


とにかく役に立つ本なので、一読の価値あり、だ。

これでわかった!!値段のカラクリ

これでわかった!!値段のカラクリ