あの頃の気持ち〜「ミカ!」のこと〜

伊藤たかみ 著 「ミカ!」 を読んだ。


私はブックオフの100円コーナーの本をお風呂用として買っている(水没するから)。
どのブックオフに行っても見かけるのが、この作品である。
小学館児童出版文化賞受賞作でもあるようだ。
それだけ読まれているということだろうと思い、読んでみた。


小学六年生の双子、ミカとユウスケの成長期。
ミカは男まさりの性格。思春期を前に女になりたくないと思っている。
そのミカを側で見ているユウスケも様々な出来事に心が動いていく。


優しい文章でありながら、スピード感もあり読みやすい。
子供の微妙な気持ちをとらえているかどうかは、大人になった私にはわからないが、
とても懐かしくもあり、新鮮な印象を受けた。


その瞬間はもう二度と戻ってこない。
そんな使い古された言葉をあらためて実感できる作品だった。

ミカ! (文春文庫)

ミカ! (文春文庫)