親子町歩き〜自由が丘のこと〜
母が暇だというので、二人で自由が丘に行って来た。
私はテーブルウェアなどの雑貨や家具、それに洋服も大好きだが、それは間違いなく母の影響である。
二人でああでもない、こうでもないと言いながら散歩するパターンは昔から多いのである。
そんな二人にとって自由が丘は実に楽しい町なのだ。
今は休刊しているが、「私の部屋」という雑誌がある。
母がこの雑誌を愛読していて、私も昔から一緒に見ていた。
その雑誌から生まれた同名の店がここにあるのだ。
母は昔からこの店が好きで、ホーローの食器や籐のカゴなど実家に数多くある。
30年近く前からあるが、扱う商品はとてもセンスが良いのだ。
99%女性客だが、1%であろうと私は入る。
どんなに浮こうが入る。楽しいから。
この日はグラスをひとつ購入した。
自由が丘は店のある場所が密集しているので歩きやすい。
それなのに、日が暮れかかった頃には二人ともヘトヘトである。
帰りの車の中で、
「やっぱアレ買えば良かった……」
「僕もアレ買えば良かった……」
などと反省するのはいつものこと。
欲しいと思った時には買った方が良いようだ。
わかっているけど迷ってしまう。
それこそが買い物の醍醐味かもしれない。