増える家族〜東京バンドワゴンのこと〜

小路 幸也 著 「シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン」 を読んだ。


老舗古本屋を営む堀田家4世代の物語。シリーズ2作目。
舞台となる世界は実に狭いのだが、登場人物の多さは半端無い。
にもかかわらず、キャラクターが立っているので混同することもなく、映像的に楽しめる。


ある事件を通して、家族のつながりや人情を見せるのが基本パターンになっている。
少々狙っている感は否めないが、そう思っていても結局楽しめる。


春夏秋冬の4部構成になっいて、家族の1年間を垣間見るような感じになる。
1年なんてあっという間だな、という年末に毎年思う、あの感じ。
あの少し切ないような、安心したような気持ちを読み終えたときに感じてしまう。


3作目をそのうち読んでみよう。