まさかの嵐〜結婚式のこと その2〜

披露宴の席は新郎新婦の真正面。いい度胸している。
名札カードには花嫁Eさんから「里帰り中、Tをよろしくお願いします」と書いてあった。イヤだ。


入場シーンはいつ見ても笑える。入場って何だろうか。音楽に乗せて入場。私にはできない。
お決まりの長いスピーチのあとの乾杯、新郎新婦の紹介等、オーソドックスな流れだ。
歓談タイムにはさっさと写真を撮って、あとは席に戻りいつもの会合の感じで談笑。
すっかり新郎にお酒を注ぐのを忘れ、あとで怒られた。


ベタな選曲と言っていたが、木村カエラの「バタフライ」、スーパーフライの「愛を込めて花束を」
嵐の「happiness」、西野カナの「ベストフレンド」、覚えている限りでも本当にベタだ。
でも、妙に凝った選曲よりもこういう方が良いかもしれない。何よりTらしい。


とはいえ、私はお酒を飲まなかった。なぜならスピーチがあるから。
お色直しのあと、キャンドルサービス。
私の横に立ってキャンドルに火をつけるT。
「あのショートカットの人40過ぎてんだって! 結婚してるってよ」
――なにぃ! すでに情報をゲットしてるだと! ていうよりキャンドル!


そのあとは、ついにスピーチタイムである。
スピーチ全般、すべては”つかみ”と”間”そして”視線”である。
それらを考慮した上で台本を書き、約4分で終わるように練習した私。
それなりのスピーチができたと思う。結構評判も良かった。
中学以来の仲なのに驚くほどエピソードが無いところから、よくぞ書けたと思う内容に自画自賛である。


式はクライマックスへ。
花嫁の手紙は120%泣ける。
そしてなにより、Tのオヤジさんのたどたどしいスピーチ。
とても不器用な人なのを知っているものだから、こちとら号泣。
最後はTのお礼の言葉。
言い慣れない言葉を頑張って言ってる感じが、女子メンバーの母性を刺激したらしく号泣。


ともかく笑って泣いた結婚式だった。
だが、まだまだ続く。。。