目と手は口ほどにモノを言う〜コミュニケーションのこと〜

渋谷昌三 著 「外見だけで性格を見抜く技術」を読んだ。


大学三年生あたりだったか、私はとてつもなく人間嫌いだった。
どう考えても社会に出ていけそうもない、一人旅をしながら自分の未来を憂えたものだ。
当時は今よりも本を読んでいた私は、人の心も読めればいいのにと思ったのだ。
心理学や行動学、最終的に催眠術マニュアルまで手に取った記憶がある。


当然人の心など読めるわけはないし、そういった知識が役に立ったかわからないのだが、
人をよく見るという癖はついた。
眼球の動き、手の動き、言葉の抑揚。
いろんな部分から相手の感情や隠していることが、うっすら見えることはある。
まあ結局は相手を知ろうすれば、人は何かしらのサインを出してくれる。


私は相手のモノマネをしようとする気持ちで見る。
言葉の癖、動きの癖、癖というものは本当に人間性が出るものだ。
それを見つけるのが私の場合の人付き合いの第一歩となっている。


この本はラジオで少し取り上げられていたので、気になって手に取ったものだ。
技術的なことはそれほど書かれていないが、コミュニケーションの考え方に同感できた。
一読する価値はあるとは思う。
自分の人間関係をあらためて考えるきっかけになるかもしれない。

外見だけで性格を見抜く技術

外見だけで性格を見抜く技術