男の在り方〜金時さんと川柳師匠のこと〜

私が男惚れしている落語家、三遊亭金時さんの落語を聞きに黒門亭に行ってきた。


私が落語にはまるきっかけとなった人で、三遊亭金馬の息子さんでもある。
唄や踊りをいくつも勉強していて、名人である父親とは違う味を出そうと努力している人なのだ。
私はこの人のお酒が絡む噺が好きだ、その酔いの演技がたまらないのである。
というわけで、金時さんが出るときはなるべく足を運んでいるのだ。


この日は「もう半分」という怪談噺。これもお酒を飲むシーンがふりになっているのだが、
やっぱり上手い。見ていると、こちらの喉が鳴ってしまうくらい飲みたくなる。
とはいえ、これは怪談噺。怖い。演技力があるだけに普通に怖くなった。。
噺が終わったあとは、踊りを披露してくれた。
これだけでも十分来た甲斐あった。


が、この日は金時さんがトリではない。
落語会の問題児こと川柳川柳(かわやなぎせんりゅう)師匠登場である。
生で見るのは初めてだ。80歳になるそうだが、そんな風には思えない。
思えないほどのエロ小咄を連発。
ひどすぎて笑った、笑った。
飲み過ぎて喉やられちゃった、と言っていたが、すでに酔ってるようにも見える。。。

80歳になっても、ああいうくだらない話しを嬉々としてできるというのはすごい。
なにより心強いではないか。
男として格好良い。


金時さんと川柳師匠、二人の男の在り方を見て、
私も自分のスタイルというものを大事にしつつ、努力しないといけない、そう思ったわけである。