異形の存在〜大人形博2012のこと〜

DOLL EXPO2012」に行って来た。


グランドプリンスホテル新高輪で開催中の大人形博。
今年初開催で、公募作品とプロの人形、さらに人形の歴史、とにかく人形だらけの展覧会。
木綿で作ったノスタルジックな人形もあれば、生々しい球体間接人形、伝統的な民族人形もあるし、現代アートのようなものまで。


人の形をしているが、人とは違う異形の存在。
まさに入魂という言葉がピタリと合うが、作り手の感情がそのままに形となっていくように思える。
人間国宝平田郷陽によって芸術と認められるまでは子供の玩具だったが、
今や芸術を超えたもののようにも感じる。


幼稚園の頃、家にチマチョゴリを来た韓国の人形があったのだが、夜ごとその人形が追いかけてくる夢にうなされたことがある。
以来、市松人形やそういう民族衣装を着た人形が怖くて仕方なかった。
正直言って今も怖いのだが、その怖いくらいの存在感を楽しんでしまう私もいるわけである。


今回、マニア垂涎のぶりゅのビスクドールが展示してあったのだが、その存在感はほとんど恐怖に近い。
恋月姫の球体間接人形が可愛く見える。やはり、長い時代を生きた人形は少し違うものになっているようだ。


様々な素材を組み合わせて表現する人形。
もう少し勉強してみたいと思う。