ヨーロッパ絵画の流れ〜ベルリン国立美術館展のこと〜

ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」 を見た。


上野の国立西洋美術館で開催中の企画展。
ベルリンに点在する国立美術館から、15世紀〜18世紀のヨーロッパ美術の傑作を集めたもの。
絵画だけでなく、木彫りや素描なども数多く展示されている。


今回の目玉は日本初上陸となる、フェルメールの「真珠の首飾りの少女」だろう。
今年はとにかくフェルメールがよく来る。それほど客の引きが良いのだろう。
見ればそれも納得。
物語を感じさせる画面構成とやわらかい光の表現。
やはり魅力的である。


個人的に魅せられたのはデューラーの「ヤーコプ・ムッフェルの肖像」だ。
この時代において、技術が特出している。
描かれた人間の内面をも暴き出すような、厳しい目を感じられる。


他にも良い作品がたくさんあった。得に素描はなかなか見応えがある。
ほとんどの客はフェルメール目当てだとは思うが、行ってびっくりという人も多いのではないか。
ただ全体としてはやはり地味な感は否めない。