なまはげ登場〜秋田旅行のこと その2〜

秋田に到着し、予約しておいたレンタカーで男鹿半島へ向かう。
秋田市から男鹿半島にあるなまはげ館まで1時間弱。


基本的に男鹿半島にはなまはげしかない。
なまはげ推しが半端じゃない。
突然現れる巨大立像や道の駅での土産、とにかくなまはげ
なまはげラインを通ってなまはげ館へ。


なまはげの基本スタイルは決まっているが、お面に関しては地域によって様々。
そんな多種多様のなまはげを一堂に展示しているのがなまはげ館だ。

ウルトラ兄弟大集合みたいになっているが、シュールで怖い。
ここではなまはげに関するあらゆることを知ることができる。
とても面白い。
男鹿のなまはげ愛の深さに脱帽だ。


隣接する”男鹿真山伝承館”ではなまはげの実演を観ることができる。


やっつけ仕事かと思ったら、これがなかなか迫真の演技で楽しめた。
ドンドンドンと大きな音を立てて入ってくるなまはげ
実際見てみると、想像以上に威圧感がある。


異形の者が実際に家に入ってくるという感じは興味深い。
小さい子は泣きだす始末。ナイス。
子どもの叫び声があってこそのなまはげだ。
いやでも子供ならず、あんなのが近づいてきたら結構怖い。


私は鬼、河童、天狗といった、人に似た形の異形のものが大好きだ。
そのルーツには恐れられ、あるいは忌避され差別された者の存在の気配がある気がする。
どこか悲しいその姿に魅かれるわけだ。
雪深いこの地域の大晦日、のしのし歩くなまはげの姿を想像してみてほしい。
なんともいえない哀愁があるではないか。


遠路はるばる来た甲斐もあった。
いつか私もなまはげの姿になって、家を訪ねてみたいものである。