動く人形=人間〜江戸糸あやつり人形のこと〜

演劇 江戸糸あやつり人形座 「コーカサス白墨の輪」 を観た。


以前から興味があった江戸糸あやつり人形座の公演。
江戸糸あやつり人形といっても江戸から続くものではないらしい。
浄瑠璃の人形を糸であやつる感じだ。


今回の公演はブレヒトの作品ということで、人形もデフォルメされた外人の形になっていた。
この舞台は人形だけで構成されているわけではなく、生身の俳優と人形が同じ舞台に立つのが面白い。
人形をあやつりながらセリフをしゃべるわけで、これはなかなか大変な技術だ。


小さい人形と人間が織りなす舞台は、非現実的で滑稽ですらあるのだが、
滑稽であるだけ悲しさも倍増される気がする。
アコーディオンの生演奏の効果もあり、サーカスを観ているようないるだけで楽しくなる雰囲気もあった。


人形劇の世界はなかなかディープで、他にも観たいものがたくさんあるのだが、これがなかなか難しいのである。
今年はより怪しい人形劇の世界に足を踏み入れるべく、密かに頑張っていたりする。。