戦う女たち〜女子総合格闘技ジュエルズのこと〜

なでしこフィーバーなど女子の活躍が目立つスポーツ界。
以前から気になっていた女子の総合格闘技を見てみることにした。


場所は新木場1stRING。開場前に行くとすでにお客さんが集まっている。
いかにも格闘好きの人、おたく的な人、選手の家族らしき人さまざまである。
選手らしき人たちも表で普通に挨拶とかしている。
この人たちが戦うの? と思うほどわりと普通である。


さて会場に入り席へ座ったのだが、想像以上にリングサイド。
そしていよいよ試合スタート。
今回は初代フェザー級女王決定トーナメントである。
48k以下なので選手は皆小柄だ。150cm台は普通である。


オープンフィンガーグローブで、打撃と寝技、男子とほぼ一緒。マウントからの顔面は禁止。

選手たちの気合がビシビシと伝わってくる。
試合開始と同時にビビった。当たり前だがガチ。ガチになぐり合う。
もう少しゆるいものを想像していたが、男子に負けない迫力。いやそれ以上にガチ感がある。

寝技も本格的。腕ひしぎや下からの三角などの攻防は白熱する。
選手以上に白熱するのがセコンドと応援している家族や関係者だ。子供が「ヒザ!ヒザ!」と絶叫していた。。。
いいのが入ると、思わずおぉー!と声が出てしまう。そりゃ家族や友達が出ていたら絶叫するはずだ。


個人的には下の写真の蹴りを出している石川菊代選手が気になった。
黒髪で恐ろしく引き締まった体はサムライを感じさせる。
そして猛烈に動きが早い。立って良し寝て良し、今大会の優勝候補の一人らしい。


それにしても熱かった。
癌を克服してリングに戻った選手が見に来ている両親に
「丈夫な体に生んでくれてありがとー」と言ったときには、思わず涙してしまった。
女子に限らず、いや格闘技に限らず、戦う人というのは美しいものだ。
いてもたってもいられない、そんな気持ちにさせられた。


いい具合のアングラ感のある女子総合格闘技。一度のぞいてみてはいかがだろうか。