異形の世界〜ブリューゲルのこと〜

ブリューゲル 版画の世界」を観た。

16世紀ネーデルランドの画家ブリューゲルバベルの塔の絵などで日本でもお馴染みの画家だ。
私もいろんな美術館でブリューゲルの絵を見ているが、どれも細かくて観ていて楽しいものばかりだ。


今回はそのブリューゲルの版画を集めた企画展である。
中でも大罪や徳目シリーズと呼ばれる、不思議な世界を描いた作品は必見だ。
異形の生物が描かれているのだが、それが気持ち悪いけどかわいいのだ。


版画独特の質感から、童話の世界を覗いているような感覚である。
だが自然を描いたシリーズでは何処かロマン的で郷愁を誘う。
とにかくブリューゲルの作品は大衆的でありながら、緻密なのである。


予想以上に客が多かった、子供も楽しめる絵なので親子も多かった。
ミュージアムショップも少し変わっていて、変な生き物グッズがよく売れているようだった。
私もフィギュアの入ったガチャガチャをやってしまった。気持ち悪いフィギュアを手に入れた。。。


作品数も多く、かなり見応えがある企画展。
妖怪、オカルト好きも楽しめるだろう。