雑評〜最近観た映画のこと(録画)〜
「転々」
三木聡監督、オダギリジョー、三浦友和主演のおしゃれな感じの映画。
私の嫌いなジャンルだ。基本的に都内を散歩して、いろんな人との出会いの中で、
家族のイメージを見つけるみたいな感じの内容。
つまらないが、なにげに私が好きな吉高由里子が出ている。
「恋するシャンソン」
パリを舞台にした男女の群像劇。
面白いのは突然、シャンソンやフレンチポップスのフレーズが流れ、
それを登場人物が口ぱくで歌い出す。ミュージカルとは違い、ワンフレーズだけなのだ。フランス映画だから許される気がする。
「ティム・バートンのコープスブライド」
ティム・バートンの得意なクレイアニメ。
生者の世界はモノトーンで、死者の世界を鮮やかなカラーで作られていて、
そのコントラストが面白い。クレイアニメ独特の動きが世界観に合っていた。
「さらばベルリン」
スティーブン・ソダーバーグ監督らしい、社会派映画。
終戦後のベルリンを舞台にジョージ・クルーニーとケイト・ブランシェットが国家的な陰謀に巻き込まれていく様をあえてモノクロにして、フィルム・ノワールの世界観を演出している。カサブランカ的な懐かしい感じだ。
この二人がまた往年のハリウッドの雰囲気を存分に発揮する。特にケイト・ブランシェットはさすがの演技力。「シャーロット・グレイ」でも思ったが、戦時中の格好が似合いすぎる。
田中好子のもんぺが似合いすぎるのと同じ感じだ。。
「フライトプラン」
ジョディ・フォスター主演、密室状態の飛行機の中で消えた娘を捜す。
ジョディ母さんがなにせ強い。
ただ子供を見つけるより、子供を隠す方が数倍難しいと思うのだが、
そのあたりの説明は全くない。完全に無視している。
こうも説得力に欠けるサスペンスも珍しい。